コロンビアの元プロ選手に学ぶ
我が家のサッカー小僧はコロンビアの元プロ選手にサッカーを教わる機会を得たので、南米流のトレーニングを紹介していきます。
2回目は前を向くことについてです。
ドリブルで突っ込むサッカー少年たち
子供たちのサッカーを見ていると、プロと違って、”ボールを持ったらひたすら前に行く”というプレーが多くないですか?
敵がいても、前に突っ込んでいって、足技を駆使してなんとか切り抜けようとする。
メッシのように4人ぐらいかわせたら、カッコいいのですが、たいてい失敗します。
そのようなプレーも否定はしませんが、確実にボールを運ぶ事も覚えた方が良いでしょう。(メッシだって無駄に敵の集団に突っ込む訳ではありません)
「前に進む」より「前を向く」
効果的に前に進むためには、まず先に、前を向いて周りが見える状態にしておくのが必要です。
敵が近くにいない時、前を向くのは問題ありません。
困るのは敵が近くに来たときです。
敵の守りが堅く、ボールを持っているときに敵が近づいてきたら、多くの子の反応は
「後ろ向きになってボールをキープ」
です。
これだと、前線が見えないので、ボールをゴールまで運ぶ手段を考える事が出来ません。
そこでやっと、今日の本題です。
- 敵が間合いを詰めてきたら、
- ボールを手前に引いて、後ろにさがって間合いをとる。もちろん前向きのまま。
- または、身方にパスをしてすぐ前を向く。
- 敵が勢い良く近づいてきたら、横にちょっと動けばかわせる。
その際、身方にパスを出すのを選ぶならば、
「ボールを失わないためにパスをする」
ということよりも、
「自分が前を向くためにパスをする」
に意識を置きましょう。
後ろを向く代わりに、たったこれをするだけで、視野が変わるので大分プレーが変わります。
考える力をつけるには、まず周りを見る事からですね。
また、「後ろ向きになってボールキープ」だとフィジカルの勝負になりやすく、「前を向いて敵と正面で向かい合う」だとテクニックと素早さの勝負になりやすいです。
日本の選手はどちらが得意か? 前を向いていれば強みを活かしやすくなりそうです。
こちらも参考に:【南米流トレーニング1】 日本の子供がやらないボールの持ち方